CD14年ぶり売上アップで歓喜の日本レコード協会も今後の策なし [旬のニュース]

CDが売れなくなってずいぶん経ちますが、今年はどういうわけか売上アップで、14年ぶりに前年度を上回る勢いだそうです。

日本レコード協会によりますと、2012年1~9月のオーディオレコード生産数量は、前年同期に比べ9%増加したそうです。生産実績は1億5569枚で、金額ベースで1590億円と5%増加。9月だけでも生産枚数は昨年の9月と比べると35%増加、金額でも26%増加と大幅アップ。

とはいうものの、CD売上アップの原因は実力のある人気大物アーティストの新作ラッシュが重なったことが上げられるようです。

Mr. Children、桑田佳祐、コブクロ、AKB48、EXILEなどが相次いで新作をニューリリース。AKB48の握手会戦略に続けとばかり、グッズ、特典をつける戦略の展開や、これまでにない高音質CDで差別化を図ったことが大きいそうです。

しかし、今年はたまたま大物アーティストの新作が重なってラッキーだったわけで、ミリオン連発の90年代の栄華は過去のものですから、喜んでいる場合ではないのです。

これからはインターネットでの音楽配信が主流となり、あたりまえとなっていく時代ですから、CD業界は縮小、衰弱の一途をたどるのは目に見えています。

技術的に見ても、CDよりもはるかに音源のいいハイレゾの利用者が急激に増えているそうです。ハイレゾは音域がCDよりも広く、奥行き、立体感、臨場感などまるでライブを聴いているような高音質が最大の魅力だそうです。

ハイレゾはまだコアな音楽ファンにしか広まってはいないそうですが、ネットでの音楽配信に適しているため、今後急速に普及するように思われます。

またネット配信で付加価値をつけるなら、アーティストの豪華写真集を電子書籍として特典にしたり、AKB48の握手会参加権の特典戦略などもネットでシステム化できるわけで、多種多様な売上アップ戦略が展開できるでしょう。

個人的には洋楽ファンなので、邦楽CDは買いませんが、好きなアーティストだと、海外輸入盤よりも国内盤を買います。やはりジャケットや解説、ボーナストラックなどの付加価値が買いですね。

でも昔よりCDは買わなくなりましたね。原因は国内盤が高額というのもあるし、好みのアーティストが減ったし、ネットで聞くのが楽というのもあるかもしれません。

将来は演歌や民謡など、ネットを使わない一部年配の方がCDを買うのみで、書店の片隅にしか置いてない日が来るかもしれません。日本レコード協会さん、今後の策なしですか?



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